一昔前(2010年代前半)まで、「個人でホームページを持ちたい」という方が、時々、いらっしゃったかと思います。
わたしの周りでも、何度か聞いた記憶があります。当時、インターネットのユーザー側であり、知見も無かったわたしには、特に興味も感じませんでした。
最近では、そのようなお話は聞かなくなった気がしますが、現在においても、世の中には「個人でホームページを開設する目的ってなに?」という疑問が残っていますので、この記事で紹介(推察)してみることにしました。
個人ホームページの目的
正直、個人のホームページを持つメリットや目的はあまり無いと思います。
芸能人であれば、ファンの維持やファンクラブへの誘導、グッズの販売などのメリットや目的がありますが、特に有名ではない「個人」は話が別です。
では、「個人がホームページを持つことは無駄なのか?」
答えは否です。メリットや目的に関わらず、楽しくて趣味で運営しているのであれば、それでよいのです。趣味とはそういうものです。
目的1_ご自分のプロフィールを書くのが楽しい
個人がホームページを開設する目的として、「自分のプロフィールを書くのが楽しい」というのがあるでしょう。
この場合、収益や人との繋がりは意識せず、特に誰からも見られなくても完全に個人の趣味として運営されているようです。でも、冒頭で書いたように、最近では、この手のお話はめっきり減ったように感じます。
おそらく、「自分自身のプロフィールを・・」といった欲求は『FaceBook』等のSNSに置き換わり、わざわざ手間がかかるホームページではなく、より簡易的に、よりユーザーと繋がりやすいSNSに代用されたのかと思います。
目的2_ポートフォリオを公開する
Webデザイナーなど、個人で活動しているフリーランスで、Webページ上でご自身の作品を紹介できる場合には、ポートフォリオ(作品集)としてホームページを開設することがあります。
この場合は、作品集を公開することで新たな顧客との出会いが期待できたり、お仕事を受注するうえで「実績の証明」としてホームページを活用することができるのです。
個人ビジネスならば・・話は別
前章で、個人がホームページを持つ目的について推察してみました。ただし、それはあくまでも「ホームページ」の場合です。
個人であっても、ビジネスを目的とした「Webサイト」であれば話は別です。個人でWebサイトを開設・運営することには、大きな可能性が秘められているからです。
一般に、インターネット上の多数のユーザーに向けて情報発信するためのサイトのことを「Webサイト・ブログサイト」と表現します。この場合、ホームページとは意味合いが大きく異なってきます。
スキルのビジネス化
世の中で(潜在的)ニーズがあるスキルを個人が持っていることは日常茶飯的にあります。
たとえば、デザインセンスが優れている人。Webページで使えるロゴなどを制作した場合、相手が高いクオリティを求めているクライアントでなければ、まあまあの金額で販売できるでしょう。
ExcelのVBA(マクロ)を使える人。事務作業で多大な時間を費やしている中小企業に、自動化ツールとして販売できるでしょう。効率性がうまく伝われば、100,000円以上でも買い手はいます。
それらは、日本国内を市場とした場合でも、個人で対応するには十分なマーケットとなります。
ただし、そのスキルを内に秘めているだけでは、まずビジネス化をすることはできません。
個人でWebサイトを運営すると、個人スキルをビジネス化できる可能性が生まれるのです。
具体的な実例
わたしは、当サイトを運営することでホームページ制作をビジネス化しています。マーケットを限定しているものの、実際に収益化も実現しています。
また、当サイトの他、わたしは複数のブログサイトを運営しており、その中のひとつに「プログラミング関連のブログサイト」があり、現在は1日で数百人が訪れるサイトに成長しています。
考えてみましょう。そのサイトにどのような価値が生まれるのか。
たとえば、テレビ・ラジオのCM。チラシ広告。このような従来型の広告メディアは、視聴者の関心の有無を問わず、不特定多数に配信する方式なのですが、インターネットは違います。
わたしの「プログラミング関連のサイト」にプログラミング関連の広告を掲載すれば、少なくともプログラミングに何らかの関心を抱いてサイトに訪れたユーザーに、プログラミング関連の広告を表示することができるのです。
従来型の広告とは異なり、ターゲッティングの精度が明らかに高いことが想像できるでしょう。
これが、個人でWebサイトを開設する目的・活用方法の一例です。